「いしかわ福祉商談会＆障害者就労施設活用セミナー」開催

施設と企業の出会いの場を提供　「いしかわ福祉商談会＆障害者就労施設活用セミナー」開催

平成27年11月6日、石川県地場産業振興センター本館１階大ホールにて「いしかわ福祉商談会＆障害者就労施設活用セミナー」が開催されました。障がい者が働く福祉施設・事務所と一般企業のニーズを結びつける商談会としては今回初の試みです。
会場内の障がい者就労施設ブースでは県内の各施設が、受注可能な作業や受注実績、保有設備などを商品やパネル、作業風景の動画でPR。商品製造・加工・検品・箱詰め、デザインやWEB制作、清掃など多岐にわたる作業事例を見学しながら、訪れた企業関係者も熱心に質問を重ねていました。

同日の障害者就労施設活用セミナーでは、すでに作業を発注している企業、受注している施設が活用事例やメリット・課題などを発表しました。複数の施設に作業を依頼する企業では、作業の効率化・品質の安定の徹底のため作業指示書を作成している、増加する一方のホテル清掃のニーズに施設の人材が大きく貢献しているなど、具体的な実践例に参加者も興味深く聞き入っていました。

【施設の声から】

• 企業と出会えるイベントは非常にありがたい。こうした機会を通して、ひとつでも多くの商談を成立させたい。
• 細やかな条件が設定された箱折り作業など、企業のさまざまな要望に応えてきた実績があります。それをみなさんにもっと知っていただき、障がい者が社会貢献できる場を増やしていきたい。
• ひきこもりがちな利用者は清掃などの体を動かす作業でリフレッシュでき、表情もどんどん明るくなる。作業自体が精神の健康につながるだけでなく、「キレイになった」「認めてもらえた」という達成感も得られます。ホテルなどの厳しい条件にもクリアできるようスキルをアップさせ、ゆくゆくは正式採用を目指したいです。

【企業の声から】

• 中小企業は深刻な人手不足に頭を悩ませています。特に製造業は繁忙期と閑散期があり、人員を確保するのが難しい。障がい者施設には時期・単価・質の高さの点でメリットがありますので、中小企業とのマッチングは今後非常に伸びしろが期待できるのではないでしょうか。
• 今日見学して、施設の仕事の多様さ・レベルの高さに驚きました。
• 「仕事がない」という新聞記事をきっかけに施設に仕事をお願いするようになりましたが、質の高い仕事をしていただき、とてもよい関係が築けています。マスコミなどでこうした成功例をもっと紹介して、社会的な認知度を高めていくべきだと思います。