「平成28年度 企業の障害者就労施設活用セミナー&商談会」 開催
施設と企業の出会いの場を提供 「企業の障害者就労施設活用セミナー&商談会」を開催しました
平成28年11月2日、石川県地場産業振興センター新館1階コンベンションホールにて「企業の障害者就労施設活用セミナー&商談会」が開催されました。昨年度に引き続いて2回目となる、障害者福祉施設と企業のマッチングイベントです。石川県内から21施設(セルプ加盟)が参加、約30社の企業が訪れ、セミナーおよび商談会が行われました。
【障害者就労施設活用セミナー】
すでに施設に発注経験がある3つの企業の担当者から活用事例やメリットが紹介されました。
(株)森八は、前回の商談会で施設を知り、繁忙期の箱詰めを依頼。「必要な時に能力レベルが安定した人数を確保できる」メリットがあり、今後は土日対応や時間延長も期待しているとの報告がありました。
中日本ハイウエイ・メンテナンス北陸(株)は、平成22年から高速道路の休憩施設の草花植え替えや花台の塗り替えを就労支援施設に依頼。7年間の実績から「仕事に関する前向きな姿勢」「丁寧で美しい出来栄え」に大いに満足しており、今後はさらに業務の種類を増やしていきたいと語りました。
金属リサイクルを扱う(株)新興商会は、事業所で制作する「請負型作業」と自社に出向く「派遣型作業」の2パターンの業務を発注。どちらも仕事の質が高くコスト面でもメリットがあり、今後も積極的に活用していきたいと抱負が述べられました。
【商談会】
21の障害者就労施設がブースを出し、請負可能な作業や受注実績、保有設備を商品やパネルなどで展示。箱詰めや清掃のほか、商品企画・デザインやWEB制作、印刷など、各施設それぞれの強みを打ち出した幅広い作業が紹介され、企業関係者が熱心に質問をする姿が随所で見られました。
【施設の声から】
- 利用者のスキルが高く、きめ細やかな手仕事できるのが私たちの強みです。オリジナル商品が作れ、OEM的なこともできるので、もっと広く知っていただきたいと今回初めて参加しました。
- 前回の商談会で2社と出会い、受注につながりました。当施設は利用者数が多いので幅広い業務を請け負うことができます。そうした特長を今後はさらに多くの企業関係者の方々に知ってほしいです。
- 前回の商談会で何社もの企業とお話し、その後2社と深いつながりができました。おかげで仕事の幅や人間関係も大きく広がりましたね。こうした場は、参加施設さんと刺激しあい仲間づくりもできるので、とてもよい試みだと思います。
【企業の声から】
- DM封入などの仕事がスポット的に発生するので以前から困っており、情報収集のために今回初めて参加しました。想定していたよりも、WEB制作やデザインなど遥かに幅広い業務が紹介されていて、いろいろと連携できそうだなと思いました。
- かねてから封入などの業務を施設に依頼していましたが、もっとほかにもやってもらえることがあるのでは、と参加してみました。足を運んでみて、こんなにたくさんの業務があるとは、正直驚きました。スキルも高そうなので、社内で残業してやっていたデータ入力などお願いする可能性は大いにありそうです。